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2020年11月1日日曜日

iBasso DX220Max と KANN ALPHAを聴き比べてみた



 

本来価格帯が異なる2機種ではありますが、動画のコメントでリクエストいただいたので聴き比べしたいと思います。


前回KANN ALPHAの個人的使い勝手の気いらないところをお届けしましたが、音自体は価格を越えた素晴らしさがあると思っていましたので楽しみです。


KANN ALPHAのここがダメ(超個人的見解)

今回も個人的な感想となります。

DX220MaxがESS製ES9028PROをデュアル搭載


ESS Technologyの技術幹部に聞く、新フラグシップDAC「ES9038PRO」進化のポイント (1/3) - Phile-web
実際のところ「ES9038PRO」と「ES9028PRO」との間にはパッケージの違いはなく、「ES9038PRO」に内蔵されているDACの3/4の機能を停止させているものが「ES9028PRO」になります。ですので、両者について内蔵するDACの数以外の部分での技術的な違いはありません。


KANN ALPHAはESS製ES9068ASをデュアルで搭載。

ES9068AS ESS Technology | Mouser

こちらはあまり情報がありませんが、MQAハードウェアレンダリングが特徴の片側2chDACのようです。

もちろんDACチップで出音の全てが決まる訳ではありませんがスペックの上でもDX220Maxが一歩リードですね。





結果としてはDX220Maxの音質の方が素晴らしいと思いますが、個人的には思っているほどの差は感じなかったと言うのが正直なところです。KANN ALPHAは箱出しからかなり高域寄りのキツ目な所は今もあまり感じませんが、エージングによってかなり低域にに深みも増していますし、平面的でない音の厚みが高出力と相まってとても気持ちの良い音を出してくれます。音の良さだけで言えばもう少し高くても良いのではと思うほどです。今後出てくるであろうSP1000の新世代機などにかなり期待ができる出来だと思います。

DX220Maxはこの音をこの価格帯で出してきたことはとても凄いと思いますが惜しいのが限定品であり、欲しくてもなかなか入手がしづらいと言う難点があります。iBassoの新製品とされるDX300がどの価格帯の製品なのかもわかりませんが(おそらく先日生産終了したDX220の後継) Maxの音をフィードバックした素晴らしい製品になること期待しています。



2020年10月25日日曜日

KANN ALPHAのここがダメ(超個人的見解)

 


KANN ALPHAが発売され1週間となり、Twitter上にも概ね好評な意見が多く見られます。確かに音はかなり価格クラスを超えたものが感じられるものの、実際使ってみると残念な部分が多くあり、個人的見解ではありますが共有しておきます。


  Astell&Kern KANN ALPHAとCayin N6Ⅱ/E02を聴き比べてみた  


まず表示の件

再生中ファイルのBit深度についてはボリュームダイヤル周りのLEDの色で分かりますが、標準ミュージックアプリ以外に再生中のサンプリングレートが表示されない。これは後ほど説明するTIDALの件にも関係します。他のDAPは大抵上部に表示されますがKANN ALPHAにはありません。

ボリュームホイールLED搭載

KANN ALPHAは、ボリュームホイール周りに光で状態を示すLEDを搭載しています。現在再生中の曲のビット深度やボリューム調節状態を色で表示することで、デザイン面と共に視覚的な効果をもたらします。


TIDALの件 

ハイレゾストリーミングアプリについて
MQAに対応することでTIDALでの再生クオリティが格段に上がります。HIFI(CDレベル)とMASTER(ハイレゾ相当)のファイルがあり、MASTERはDAPの再生能力によりアップサンプリングされます。


KANN ALPHAはMQA8×のハードウェアデコードに対応しており、これは搭載チップのES9068ASの機能となります。本来MASTERクオリティのファイルを再生してもその下のHIFIクオリティでの再生になってしまいます。

ESS ES9068ASデュアルDAC搭載とMQAハードウェアレンダリング

KANN ALPHAは、ESS Technology社のオーディオ用最新DAC「ES9068AS」を左右独立したデュアルDAC構成で搭載。Quad-Core CPUの優れた処理能力と合わせて、最大PCM 384kHz/32bit、DSD 256(11.2MHz/1bit)のネイティブ再生をサポートします。更に超低ジッターを実現するフェムトクロックであるVCXO(電圧制御水晶発振器)も搭載しています。そして、ES9068ASはMQAレンダラーを内蔵しており、DAC側でのハードウェアレンダリングによるMQA 8xデコードに対応します。CPUにてMQAコアを展開後、ES9068ASに組み込まれたハードウェアレンダラーを介してMQAのデコードを行います。また、別売のAK CD-RIPPERにKANN ALPHAを接続してMQA-CDを再生する際にも適用されます。これにより高品質なオリジナルのマスターサウンドをお楽しみ頂くことが可能です。

正確には分かりませんが現状この機能が有効化されていない可能性があります。同じチップを積んだSE200も後日のアップデートによってこの機能が有効化されたようです。ただ何もアナウンスされていないので真相はわかりません。






また、MQA8×でMASTERクオリティのファイルを再生するとアップサンプリングされますが、サンプリングレート表示がないのでアップサンプリングされているかどうかわかりません。是非アップデートで改善していただきたい。


mora qualitasの件

これはカスタマイズOSが9.0ベースとなった新世代機についてですが今まで非公式ではありませすが、再生できていたmora qualitasが使えなくなってしまいました。

日本で正式にサービスインしている数少ないハイレゾストリーミングなので是非正式対応していただきたい。せめて音楽系アプリの対応を早くやってもらいたいですね。せっかくの高級DAPなので。




AMHDの件

これも最新のDAPなのに再生に手間がかかるのはどうなのかと思います。詳しい仕組みはわかりませんが、その他のDAPはAMHDで再生すると強制的に24bit/192kHzに設定するなどして端末の最高性能を保てるように工夫しているようですが、AK機はいまだに手作業が必要です。何もしなくても最高音質で再生できるようになって欲しいです。






WiFiの件

これもKANN ALPHAに限ったことではありませんが、WiFiが結構な頻度で切断されます。これも是非とも改善して欲しいです。オンラインストリーミングが止まってしまいます。


     


という事で使い勝手の面でつくづく私には向いていないなあと。もちろんこれは気にならない方には関係ない個人的な話でした。

 


2020年10月21日水曜日

Astell&Kern KANN ALPHAとCayin N6Ⅱ/E02を聴き比べてみた

 



エージングが進んだKANN ALPHAがかなりよくなって来たので、私のお気に入りDAPの一つCayin N6Ⅱ/E02を聴き比べてみました。





KANN ALPHAは箱出しでは高域がキツく、音場もそれほど広くなく、低域もそこそこというイメージでした。

 

静寂に漲るパワーAstell&Kern KANN ALPHA

高域は相変わらず主張していますが、中高域、特に低域のパンチが出てきたのでより音の厚み、迫力が増すことによって、より立体感を感じる音になってきました。


エージングの効果がで始めたと思えるようになった前回記事の感想です。

 

早くもベストチョイス確定?Cayin E02マザーボード

私の感想はまさに公式サイトの謳い文句そのものでした。
「 ワイドかつ立体的なサウンドステージと驚異的なダイナミックレンジで豊かなディテールと共に音楽体験を一新させます。」
これに尽きます。


E02の感想です。

という事で聴き比べに入ります。主に使用したイヤホンは

FAudio Major + BlackSpriteCable(4.4mmバランス仕様)

聴いた楽曲は



など。

まず二つに共通するのが非常に繊細かつレンジの広い高域を持ち、解像度が高くキレのある音が印象的。

中低域の滑らかさ、深さが若干KANN ALPHAが勝り、より音の立体感が増すことにより迫力を感じる。E02はわずかではあるがノイズが乗り、単調に聴こえる。

KANN ALPHAはボーカルもより近く感じられ、音楽そのものを気持ち良く聴く事ができる。

これは交互に聴いてみて初めて感じるような僅かな差ではあるものの、音質だけで見ればKANN ALPHAをオススメしたい気持ちが強いです。

より量感のある低域を望む場合はKANN ALPHA、スッキリ目の音を望む場合はE02という選択もできるかと思います。

ただし、使い勝手には大きな違いがあり、KANN ALPHAはAndroidベースのカスタマイズOSである為、GooglePlayStoreに対応せずストリーミングアプリにも対応できないものがあります(mora qualitasなど)。その他の使い勝手としてイヤホンジャックの数の問題もあります。KANN ALPHAは全部入りで使うイヤホンを選びませんがE02は4.4mmしかありません。その代わりE02はオーディオマザーボード交換方式を採用しているので、マザーボードによる音の違いを楽しむ事ができます。

なので音質の差は僅かなので使い勝手で選んでも全く問題は無いのではないかと思います。

価格レンジも比較的似ていて、DACチップもESS系であり、パワーもあるDAPとしてどちらを選んでも後悔はしないと思います。


 

2020年10月18日日曜日

静寂に漲るパワーAstell&Kern KANN ALPHA


 

エージングの効果か当初の印象から変わってきましたのでKANN ALPHA音の印象をお伝えしたいと思います。


本日発売!Astell&Kern KANN ALPHA

 



前回記事の時の印象ですが、この時はまだ音が薄かったような気がしました。高域がかなり主張していて中高域の張りが足りない。そんな印象でした。

その後エージングをしつつ変わってきた音ですが、


 



手持ちのイヤホンを一通り試してみましたが、イヤホンを選ぶというかイヤホンの差が結構出やすいので合う合わないがハッキリするような気がします。

まずノイズの少なさが挙げられます。KANN ALPHAで聴いた後に他のDAPを聴くと少しノイズが気になってしまいます。なので無音から出音した時のギャップを感じます。

高域は相変わらず主張していますが、中高域、特に低域のパンチが出てきたのでより音の厚み、迫力が増すことによって、より立体感を感じる音になってきました。

ただし、「ノイズが全くないと音の魅力も半減する」ということを聴いたことがありますが、それほどではないもののやや音そのものがスッキリしている様に感じられます。

もちろんKANN ALPHAの音は魅力がない訳ではなく、むしろソリッドな締まったサウンドが魅力を倍増させています。

今までのAK機の特徴として音の厚み、音場の広さ、音のレイヤーで聴かせる方向だったと個人的に思っていますが、全く違うアプローチの音作りをしてきたのがKANN ALPHAだと思います。

また音が変わってくる様であれば報告したいと思います。